TikTokを使ったマネタイズ方法は二つしかない
YouTubeには再生数に応じてもらえる動画広告収入がありますが、TikTokにはそれがありません。
じゃあどうやってTikTokでマネタイズするの?と言われると、現状二つの方法しかありません。
YouTubeにフォロワーを流す
「いきなりYouTube頼みかよ!」ってつっこまれるかもしれませんが、現状これが一番稼げる方法です。
TikTokからYouTubeにフォロワーを流して、YouTubeからの動画広告収入を得るのが昨今のTikTokerの常套手段です。
具体的にフォロワーを流す方法としては、
・TikTokのプロフィールとYouTubeをリンクして、TikTokのプロフィールからYouTubeのチャンネルページに直接飛べるようにする
・YouTube用の尺が長めの動画をYouTubeに投稿する
・YouTubeの切り取り動画をTikTokに流して、YouTubeのチャンネルページを宣伝する
こうすることで、自分のTikTokの動画を面白いと思った人の中で、さらに長い尺の動画も見たいと思った人をYouTubeに誘導できます。
YouTubeではいくら面白いコンテンツを作っても、
→フォロワーがいないから誰も見てくれない
→見る人がいないから拡散しない
→再生数が伸びない
→モチベーションが上がらない
→続かない、やめる
こんな感じで、フォロワーが集まる前に諦める人がほとんどだと思います。
地道に何年もYouTubeだけに動画を投稿してYouTubeチャンネルを育てるよりも、TikTokと連携してYouTubeチャンネルを育てるほうが圧倒的に早いです。
僕はこの方法で、3ヶ月でYouTubeのチャンネル登録者を5万人まで伸ばしました。
TikTok公式のマネタイズ手段が成熟していない現状においては、TikTokはYouTubeにフォロワーを誘導するマーケティングツールとして使うのが正しいでしょう。
企業案件を受けて商品を紹介する
フォロワーが一定数以上いるTikTokerは、企業から動画で商品やアプリを紹介して欲しいという依頼を受けて動画を作る、いわゆる企業案件を受けることができます。
企業案件の単価は意外と高く、1フォロワーあたり1円〜1.5円だと言われています。
しかし、TikTokでは企業案件の話はほとんど事務所経由で入ってくるため、インフルエンサーには元の単価よりも事務所の取り分を引かれた分しか入ってきませんので、実際はもっと安くなります。
2020年においては、コロナウィルス流行の影響もありますが、企業案件は月2回前後しか話がこなかったので、TikTokのフォロワーが50万人いても、安定してTikTokだけで生計を立てていくのは厳しいでしょう。
今後稼げるかもしれないマネタイズ方法
TikTok Live(生配信)
最近TikTokに生配信機能が実装され、やっとまともなマネタイズ方法ができたと思ったのですが、現時点では肝心の投げ銭ができません。
中国版TikTok(抖音)では、投げ銭機能がすでに実装されていて、さらに報酬をもらって商品を紹介する生配信もやっている人も多数います。しかもめちゃくちゃ稼げるらしい。
もしTikTokの機能が抖音に追いつけば、生配信で稼ぐチャンスがくるかもしれません。TikTok Liveには夢が詰まっています。
EC機能
生配信機能実装の少し前に、ネットショップの商品リンクを動画に貼り付けるEC機能も実装されましたが、ほとんど誰も使っていません。
理由は、楽天の商品リンクしか貼れない上、成果報酬がめちゃめちゃ安いから。
そもそも小学生から大学生までの若いユーザーが多くを占めるTikTokで物を売ること自体が難しい気がします。
もしインフルエンサーが自分でECショップを開いて、グッズなどの商品リンクを動画内に埋め込むことができれば、稼げる可能性がでてくるとは思いますが…..。
今はBASEはShopifyなどのサービスを使えば、ECショップを個人で開くことが簡単になっているので、「TikTokで知名度をあげてグッズを売る」というアプローチは間違いではないと思いますが、今のところ成功例を聞いたことがありません。
中国の抖音でもEC+グッズ販売をやっている人は少ないので、日本のTikTokでも厳しいかもしれませんね。
まとめ:TikTokはYouTubeのマーケティングツールとして使おう
「TikTokは稼げるの?」という問いに対しては、微妙…..という返答しかできません。
ただし、それはTikTok単体で稼ごうとする場合の話で、YouTubeのマーケティングツールとしてはめちゃめちゃ優秀です。
TikTok公式が用意するマネタイズ手段が充実するまでは、TikTokはあくまでYouTubeチャンネルを宣伝するためのツールとして利用するのがいいと思います。
TikTok Liveに関しては潜在的にお金になる可能性を秘めているので、時間の投資をいとわない人はやってみることをお勧めします。